★外反母趾

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ちょっと恥ずかしいのですが、左の写真はショットシューズを履いたときの私の足です。足が無理なく靴の中に収まっていると思いませんか？
ところで、「足」の指はどうして５本の指に分かれているのでしょう？その答えは逆立ちをした時の「手」で考えてみてください。
逆立ちをした時、誰でも手の指を大きく広げて体を支えようとします。指を広げて指先に力を込めて手首を支え、バランスをとっています。
では、今度は「手」を「足」に置き換えて、普段あなたが立っているときの様子を想像してみてください。もうお分かりですよね・・・。

足裏には、３つのアーチと呼ばれる弓形のカーブがあります。
カカトから親指の付け根を通る〈１〉の足の内側の縦アーチ。
カカトから小指の付け根を通る〈２〉の足の外側の縦アーチ。
そして親指の付け根と小指の付け根を通る〈３〉の足の横アーチです。
アーチはそれぞれ板バネのように作用して、足に掛かる力を吸収、分散させるクッションになっています。ですから、なんらかの原因で足のアーチ構造が崩れてしまうと、クッションの効きが悪くなったり、荷重のバランスが変わって、足に思わぬ負担が掛かかるのです。
そして、外反母趾の最大の原因が、〈３〉の足の横アーチの崩れです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　左は健康な足の図です。親指は、中足骨と呼ばれる指のおおもとの骨と指骨と呼ばれる指先の骨とが一直線上にきれいに並んでいます。
その下の足先から見た横のアーチを示す図を見てください。指の付け根の骨を表わすイラストの親指と小指以外の付け根の骨が弓なりに浮いているのが見てとれると思います。
赤色の矢印は、健康な足指の付け根に掛かる荷重を示しています。
この足の横アーチが崩れて低下すると、とんでもない事が起きるのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この図は開張足（かいちょうそく）の足を表わしています。
開張足とは、足の横アーチが崩れて、中足骨（ちゅうそつこつ）と呼ばれる足指のおおもとの骨と骨との間隔が大きくなり、ちょうど扇を広げたような状態の足のことです。
「最近、足の巾が広くなってきて、スマートな靴が履けないのよ。」とは、よく耳にするセリフですが、ひょっとしたら、開張足が進行している足なのかも知れません。
下の横アーチを示す図を上のそれと比べて見て下さい。アーチ構造が崩れて、カーブが低下しているのが分かると思います。赤色の矢印が示す足指の付け根に掛かる荷重も変化しています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　パンプスの中に閉じ込められた足の状態です。
開張足になった足は親指と小指の付け根の間隔が広がりますが、指先は靴先の細いデティールに押されて狭く閉じ込められています。つまり、指の付け根と指先が正反対の関係になっています。指の付け根は広がる方向に、指先は狭まる方向に、という逆の力の作用で、だんだんと足の変形が始まるのです。
これが、外反母趾になるメカニズムです。ですから、巾だけが広く、つま先のデティールがスマートな靴を選ぶと、外反母趾はむしろ悪化することになるのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これは外反母趾の足のイラストです。足指のおおもとの骨と足先の骨が、足指のつけ根を境に大きな角度を作っています。こうなると親指が２番目の指の下に潜り込んだり、上に乗ったりして、様々なトラブルに悩まされます。
横のアーチが崩れて低下したことで、足裏の２番目や３番目の指の付け根に荷重が掛かって、タコや筋状の角質ができたり、足指にピリピリとした痺れのような痛みを感じたりします。
ここまでくると、低下した横アーチを支えなければ、症状はどんどん悪化してしまいます。さらに、足指を開放して足指の動きを促すような靴に替えることも重要です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　さて、あらためてショットシューズと足の状態を比較してみて下さい。靴先から足先までに、青い矢印で示した空間が確保されています。これは「捨て寸」と呼ばれ、足指の動きを妨げないための、絶対に必要な空間です。そしてこの空間に、歩行時の足がずれ込んでいかないように、その都度ヒモやベルトで足を固定する必要があります。
家や保育園、幼稚園や学校の中では靴を履かないという「日本の習慣」が、靴の着脱を急がせて「正しい靴の履き方」を妨げるという現実があります。けれども足の健康のためには、欧米と同じような「正しい靴の履き方」が習慣となるようにしていきたいものです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　女性のファッションには欠かせることができない「おしゃれ靴」の代表格と言えばパンプスです。ところが残念なことに、「足の健康」にとってはリスクの高い靴なのです。たとえば、体の健康にとってリスクのあるタバコと同様に、その事実を認めて過度なリスクを負わないように注意することが重要です。
左の図を見てお分かりのように、つま先がおしゃれに見えるシャープな形状よりも、足の自然な形に近い形状の方が、足指の変形に対してリスクが少ないと言えます。また、ヒールで踵を持ち上げることによる不自然な姿勢が、骨盤の歪みや、腰痛の原因になりますので、ヒールはなるべく低い方がリスクが少ないのです。

有限会社ロビンフット
神奈川県横浜市緑区長津田４－２－１７
Tel:045-989-4807

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	ちょっと恥ずかしいのですが、左の写真はショットシューズを履いたときの私の足です。足が無理なく靴の中に収まっていると思いませんか？ところで、「足」の指はどうして５本の指に分かれているのでしょう？その答えは逆立ちをした時の「手」で考えてみてください。逆立ちをした時、誰でも手の指を大きく広げて体を支えようとします。指を広げて指先に力を込めて手首を支え、バランスをとっています。では、今度は「手」を「足」に置き換えて、普段あなたが立っているときの様子を想像してみてください。もうお分かりですよね・・・。
	足裏には、３つのアーチと呼ばれる弓形のカーブがあります。カカトから親指の付け根を通る〈１〉の足の内側の縦アーチ。カカトから小指の付け根を通る〈２〉の足の外側の縦アーチ。そして親指の付け根と小指の付け根を通る〈３〉の足の横アーチです。アーチはそれぞれ板バネのように作用して、足に掛かる力を吸収、分散させるクッションになっています。ですから、なんらかの原因で足のアーチ構造が崩れてしまうと、クッションの効きが悪くなったり、荷重のバランスが変わって、足に思わぬ負担が掛かかるのです。そして、外反母趾の最大の原因が、〈３〉の足の横アーチの崩れです。
	左は健康な足の図です。親指は、中足骨と呼ばれる指のおおもとの骨と指骨と呼ばれる指先の骨とが一直線上にきれいに並んでいます。その下の足先から見た横のアーチを示す図を見てください。指の付け根の骨を表わすイラストの親指と小指以外の付け根の骨が弓なりに浮いているのが見てとれると思います。赤色の矢印は、健康な足指の付け根に掛かる荷重を示しています。この足の横アーチが崩れて低下すると、とんでもない事が起きるのです。
	この図は開張足（かいちょうそく）の足を表わしています。開張足とは、足の横アーチが崩れて、中足骨（ちゅうそつこつ）と呼ばれる足指のおおもとの骨と骨との間隔が大きくなり、ちょうど扇を広げたような状態の足のことです。「最近、足の巾が広くなってきて、スマートな靴が履けないのよ。」とは、よく耳にするセリフですが、ひょっとしたら、開張足が進行している足なのかも知れません。下の横アーチを示す図を上のそれと比べて見て下さい。アーチ構造が崩れて、カーブが低下しているのが分かると思います。赤色の矢印が示す足指の付け根に掛かる荷重も変化しています。
	パンプスの中に閉じ込められた足の状態です。開張足になった足は親指と小指の付け根の間隔が広がりますが、指先は靴先の細いデティールに押されて狭く閉じ込められています。つまり、指の付け根と指先が正反対の関係になっています。指の付け根は広がる方向に、指先は狭まる方向に、という逆の力の作用で、だんだんと足の変形が始まるのです。これが、外反母趾になるメカニズムです。ですから、巾だけが広く、つま先のデティールがスマートな靴を選ぶと、外反母趾はむしろ悪化することになるのです。
	これは外反母趾の足のイラストです。足指のおおもとの骨と足先の骨が、足指のつけ根を境に大きな角度を作っています。こうなると親指が２番目の指の下に潜り込んだり、上に乗ったりして、様々なトラブルに悩まされます。横のアーチが崩れて低下したことで、足裏の２番目や３番目の指の付け根に荷重が掛かって、タコや筋状の角質ができたり、足指にピリピリとした痺れのような痛みを感じたりします。ここまでくると、低下した横アーチを支えなければ、症状はどんどん悪化してしまいます。さらに、足指を開放して足指の動きを促すような靴に替えることも重要です。
	さて、あらためてショットシューズと足の状態を比較してみて下さい。靴先から足先までに、青い矢印で示した空間が確保されています。これは「捨て寸」と呼ばれ、足指の動きを妨げないための、絶対に必要な空間です。そしてこの空間に、歩行時の足がずれ込んでいかないように、その都度ヒモやベルトで足を固定する必要があります。家や保育園、幼稚園や学校の中では靴を履かないという「日本の習慣」が、靴の着脱を急がせて「正しい靴の履き方」を妨げるという現実があります。けれども足の健康のためには、欧米と同じような「正しい靴の履き方」が習慣となるようにしていきたいものです。
	女性のファッションには欠かせることができない「おしゃれ靴」の代表格と言えばパンプスです。ところが残念なことに、「足の健康」にとってはリスクの高い靴なのです。たとえば、体の健康にとってリスクのあるタバコと同様に、その事実を認めて過度なリスクを負わないように注意することが重要です。左の図を見てお分かりのように、つま先がおしゃれに見えるシャープな形状よりも、足の自然な形に近い形状の方が、足指の変形に対してリスクが少ないと言えます。また、ヒールで踵を持ち上げることによる不自然な姿勢が、骨盤の歪みや、腰痛の原因になりますので、ヒールはなるべく低い方がリスクが少ないのです。